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【元自動車騒音エンジニアが教える】静粛性が高くて驚くクルマ3選|ぷんぬの森

どうも、元自動車会社エンジニアのぷんぬ(@punnublog)です。

車を探している人「自動車の振動騒音エンジニアだった人が驚いた静かなクルマってなんだろう~。」

 

こういった疑問に答えます。

 

 

もくじ

 

この記事を書いている私は、大手自動車会社の振動騒音エンジニアを7年間従事し、
自動車開発中に様々なクルマを乗りベンチマークをしてました。
その中で
、静粛性について特に驚いたクルマを3つご紹介しようと思います。

 

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静粛性が高くて驚くクルマ3選

 

自動車開発をする中で、静粛性が高く特に驚いたクルマはを発表したいと思います。
『メルセデス・ベンツ Sクラス』
『フォルクスワーゲン GOLFⅦ・Ⅷ』
『日産 リーフorアリア』
の3つの車となります!!


それぞれ選定理由となぜ静粛性が高い車なのか技術的なポイントを解説していきます。

 

1.メルセデス・ベンツ Sクラス

メルセデス・ベンツ

1つ目は、『メルセデス・ベンツ Sクラス』です。
Sクラスを選定した理由は、高級車の中でも一番静粛性が高い、つまり、世の中に存在しているクルマの中で一番静粛性が高いクルマだからです
今回フォーカスしている静粛性に限らず、操縦安定性や内外装の質感に至るまで他の高級車と比較してもレベルの違いを感じさせます。

静粛性に関する技術的なポイントを4つ紹介したいと思います。

①車体の骨格剛性が全クルマの中で一番高い。

→車体に振動が入り耳元に音が伝わるまでの伝達関数が他社のベンチマーク比較した結果をみても格段に低かったです。

②他社(レクサスLS等)もやってますが車体の骨格に発泡剤を充填している。

→車体には音が発音しやすい周波数(固有値)がありますが、そのような周波数でも音が減衰するように設計されていました。

③カーペットとダッシュインシュレータ(キャビンとエンジンルームの間にある部品)が全クルマの中でトップクラスに重い。

→クルマの部品の中で大きな遮音部品であるカーペットとダッシュインシュレータが重いことでエンジン音とロードノイズを伝えにくくしています。

ぷんぬ
マンションの壁がコンクリートか木製かで音の伝達に違いがでるのと同じで重ければ重いほど音を伝えにくいです。

④普通のクルマの車体構造に対し、キャビンとエンジンの間に車体で作られた空間がある。(2重隔壁といわれるもの)

→このような車体構造をすることで格段にエンジン音を伝達しにくくしています。

ぷんぬ
マンションの隣の隣の部屋の音が全く聞こえないのと同じことです

 

 

2.フォルクスワーゲン GOLFⅦ・Ⅷ

GOLFⅦ

2つ目は、『フォルクスワーゲン GOLFⅦ・Ⅷ』です。

GOLFⅦ・Ⅷを選定した理由は、今まで世の中にでた車の中で静粛性に対するコスパが一番良いクルマだと思うからです。
GOLFⅦ・Ⅷは、Cセグメントで音振動性能はトップに君臨しています。(ちなみに、操縦安定性・安全性能含め全ての性能がトップです。)
そのうえで、
トヨタ自動車の豊田章男社長が『あの内容をあの価格で、というのは脅威』といわれるほど性能に対して低価格で仕上がっています。
私が自動車エンジニアだったころは、皆がGOLFⅦ・Ⅷの性能に驚き、徹底的に研究したものです。

静粛性に関する技術的なポイントを3つ紹介したいと思います。

①車体の骨格剛性がCクラスにおいてトップクラスに高い。

→特にリア周りの骨格がしっかりとしていて、クルマ全体の剛性を上げています。剛性が高いので車体へ入る振動の入力が減衰しやすいです。

②タイヤから入力した振動が車の車体に入る部分の剛性がCクラスにおいてトップクラスに高い。

→振動を伝達しにくくするには、振動が車体へ入力する部分の剛性が高いことが重要です。この剛性値が高くロードノイズを室内に伝えにくくしています。

③カーペットとダッシュインシュレータの穴を最小限に押さえている。

→車の中で大きい遮音部品であるカーペットとダッシュインシュレータに穴が空いているのは、音をキャビンに入れる原因となります。部品の一つ一つをみると穴を最小限におさえる構造を作り込まれていました。

 

3.日産 リーフorアリア

リーフ

3つ目は、『日産 リーフorアリア』です。

静粛性が高い車として外せないのが電気自動車です。
その中でリーフを選定した理由は、電気自動車の中で風音・ロードノイズ含め静粛性のバランスが良いからです
ただ電気自動車にしただけだと、エンジンの音がない分ロードノイズや風の音が際立つ車となってしまいます。
そこも含めてバランスの良い静粛性を実現している車が『リーフ』です。
やはり日産は、電気自動車を長く開発しているので、電気自動車の良さを引き出すことに関してはトップクラスだと思います。

静粛性に関する技術的なポイントを2つ紹介したいと思います。

①モーターのキーンという音も聞こえないモーターを使っている。

→モーターはトルクがかかったときに高周波のキーンという音を発します。それが、リーフは、キャビンの中にいれば聞こえないレベルに低減されています。

②Cセグメントの相場に対して遮音材を大量に入れている。

→フロントウィンドシールドに遮音膜が入っていたり、ドア・ルーフ等の裏についているシンサレートという吸音材がCセグメントではあり得ないほどの物量を投入されています。

まだ、一般の人が乗車することができるのは先となりますが、日産の次期型電気自動車である『アリア』も評判いいみたいですよ。

(以下youtubeは車のジャーナリスト 河口まなぶの試乗レビュー動画です。)

https://www.youtube.com/watch?v=4SpaR5xzPi8&t=938s

 

元自動車騒音エンジニアのぷんぬが、静粛性について特に驚いたクルマを技術的なポイントともに紹介してきました。

このようなフィーリングや性能は、販売店の試乗でちょい乗りするぐらいでは良さをしみじみ実感するまでには至りません。
自動車のプロでも何回も車に乗って、しみじみするまで性能検証することは当たり前です。

車を購入を考えている方は、以下のようなカーリースを利用し、
しみじみするまで車が乗りながら車の選定することをおすすめします。
これなら1ヶ月くらい乗って間違えたと思っても車種を変更できます。
クルマの買い物は、くれぐれも慎重に

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これからも元自動車会社エンジニアだからこその情報を発信していきたいと思います。

ではでは。

 

 

 

 

 

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