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【メタバースエンジニアが語る】Meta Quest Proって実際どうなの?【PICO4 enterprise,Meta Quest2比較】|ぷんぬの森

 

こんにちは、メタバースエンジニアをしているぷんぬ(@punnublog)です。

 

Meta Quest Proを購入しようとしている人「Meta Quest Proって実際どうなの?」

 

こういった疑問に答えます。

 

 

もくじ

 

この記事を書いている私は、 VR・AR企業でエンジニアをしている者です。
Meta Quest Proを購入し実際に使ってみて感じたことを記事にしたいと思います。

 

 

 

Meta Quest Proとは?

Meta Quest Proとは、「Project Cambria」というコードネームで開発された高価格帯ハイエンドデバイスです。
値段はなんと、15万9500円!!(2023年3月15日~) Meta Quest2(6万4405円)よりも急に高くなってますね。。

というのも、コンシューマ向け(Meta Quest2の後継機)に発売したという訳でなく、
ビジネス用・開発者向けに発売しているからこのように高くなっているようです。

 

 

Meta Questって実際どうなの?[PICO4 enterprise,Meta Quest2のスペック比較]

「Meta Quest Proって実際どうなの?」っという疑問を
同じビジネス用途で発売されているPICO4 enterise と Metaの下位モデルにあたるMeta Quest2と比較して説明していきたいと思います。

最初に結論だけいうと
Meta Quest Proは、画質がとても良く(視野角、歪み含め)、目の周りの圧迫感もない、重さも気にならないためとても快適にVR体験ができました。
この値段(税込 15万9500円)で購入できる方は、企業や開発者だけでなく普通にVRを体験したいという一般ユーザーに対しても、ぜひ購入したいVRヘッドセットだと思いました!
(個人差が生まれる&感覚的なところですが、私としてはMeta Quest2(6万4405円)から乗り換えする価値ありかなと思います。)
(Pico4 enterpriseとMeta Quest Proでは、そこまで値段変わらないので、そしたらMeta Quest Proを選ぶかなと。)

 

私がMeta Quest Proをおすすめするポイントを6つに分けて説明します。

Meta QuestPro/PICO4 enterprise/Meta Quest2スペック比較

Meta Quest Pro PICO4 enterprise Meta Quest2
プロセッサ Qualcomm Snapdragon XR2+Gen1 Qualcomm Snapdragon XR2 Qualcomm Snapdragon XR2
ストレージ 256GB 256GB 256GB/128GB
RAM 12GB 8GB 6GB
リフレッシュレート 最大90Hz 最大90Hz 最大120Hz
レンズ パンケーキ型 パンケーキ型 フレネル型
ディスプレイ解像度(両目) 3664×1920ピクセル、液晶 4320×2160,液晶 3664×1920ピクセル、液晶
視野角(垂直・水平) 106度・96度 105度 97度・93度
瞳孔間距離調整 55~75mm,無段階 62mm~72mm,無段階 58~68mm,3段階
重量 722g 591g 503g
バッテリー駆動時間 最大2時間 最大3時間 最大3時間
価格 税込 15万9500円 税込14万1900円 256GB:税込み6万4405円
備考 Horizonのみ
フェイストラッキング
アイトラッキング搭載
(今後拡大されるか未定)
フェイストラッキング
アイトラッキング搭載
-

 

1.スペックが単純に向上している。

Meta Quest ProのSoCは、新しいSnapdragon XR2+Gen1(Meta Quest,Pico4 enterpriseは、Snapdragon XR2)を使用しています。
また、メモリも12GB(Meta Quest:6GBMeta Quest,Pico4 enterprise:8GB)をつんでます。
単純にスペックが向上してますね!

リフレッシュレートは、今90Hzですが、
Meta Quest2はソフトウェアアップデートで90Hz→120Hzに向上しているので、
今後MetaQuest Proも120Hzになることが期待できると思います。

 

2.パンケーキレンズ採用してモジュールを奥行きが薄くなり重く感じない。かつ、とてもキレイな画質になっている。

Meta Quest2は、フレネルレンズを採用してましたが、Meta Quest ProやPico4 enterpriseは、パンケーキレンズを採用しレンズとスクリーン間が短くなりました

このことによって、
Meta Quest ProとPico enterprise4は、Meta Quest2のように前に出っ張る感じがなくなり、
かつ、バッテリが後頭部に配置しているのも相まって、重心が中央に寄ってすごく軽く感じます。 

 

【参考】パンケーキレンズとは? 

 

加えて、パンケーキレンズだと画質がクリアに見えるようになりました!!

私の勝手な体感でランキングをつけると、

■画像がクリア度合い

Meta Quest Pro ≒ Pico4 enterprise > >  Meta Quest 2 

■スイートスポット範囲の広さ

Meta Quest Pro > Pico4 enterprise  > >  Meta Quest 2 

でした。

 

どのようにクリアに見えるのかは、ミスターVRさんのtitokが分かりやすいので張っておきます。

@mister_vr

VRで重要なレンズの違いとは?#VR #Quest2 #PICO4

♬ オリジナル楽曲 - ミスターVR - ミスターVR

 

ミスターVRさんもおっしゃってますが、
画像のクリアさとスイートスポットの広さを体感してしまうと Meta Quest2には戻れなくなるくらいキレイで感動します。

 

ワンポイント解説

なぜフレネルレンズよりもパンケーキレンズの方が画像がクリアにみえるのか?

フレネルレンズでは、一般的な球面レンズに対して少しでもレンズとスクリーン間を薄くしようと、ギザギザな構造にしてました。
これが、ギザギザの縁に当たった光が散乱してしまって、色がにじんでしまう現象(ゴットレイ)が起きて画像がクリアに見えませんでした。
パンケーキレンズを使用することでこのギザギザ構造をしなくてもよくなり、画像がクリアにみえるようになったと感じるのです。

 

 

3.おでこでヘッドセットを支える方式で、曇らず圧迫感もないので快適

従来のVRヘッドセットは、Meta Quest2やPico4 enterpriseのように目の周りに密着させヘッドセットを支えてました。
こうすると、レンズが曇ってしまうことがあったり密着間を目の周り全体に感じるので圧迫感がありました。。

Meta Quest Proは、おでこでVRヘッドセットを支える構造となり、
レンズも曇らないしレンズの周りの圧迫感がないので開放的です。

この開放感が 2に次ぐ感動を感じました!

人によっては没入感を高めるために、ヘッドセットの下側が遮光できていないので塞いでいた方がいいーと思う方がいる方と思います。
以下のアイテムを購入すれば塞げるようです。
(これを付けてもヘットセットとクッションで密着するわけでないので開放感は維持するため安心してください。)
Meta Quest Pro用フル遮光ブロック

 

4.コントローラ単独で空間を認識するので、トラッキングロストすることがない。

従来のVRヘッドセット(Meta Quest2やPico4 enterprise)のコントローラは、
ヘッドセットの前についているカメラでコントローラの位置を推定しているため、
もし、コントローラを振り回しすぎてカメラの視界から外れる(例えば、手を背中や頭の後ろに回す)と、
コントローラのトラッキングができませんでした。。

 

Meta Quest Proのコントローラは、単独でSoCをもっていてヘッドセットとは独立して3D空間の位置を追従可能となりました。
コントローラがトラッキングロストする心配がなくなったので、手を振り回し放題です!!

 

欠点をあげるのであれば、
コントローラのバッテリは、電池を交換するでなくUSB-Cで直接充電するタイプに変更になっているので、
コントローラのバッテリの寿命≒コントローラの寿命になってしまうことかなと思います。

また、このMeta Quest Proのコントローラは、Meta Quest2に連携しても使えるらしいです。
このコントローラだけを購入されたい方はこちら↓

 

5 .パススルーがカラーになった

Meta Quest2はパススルーができたのですが白黒でした。
それがMeta Quest Proでは、パススルーがカラーになりました。
パススルー映像が、実際の現実空間のジオや物体の立体感にそれほど違和感ありませんでした。
しかし、欠点としては、画質があともう一息。目の前に文章があった場合にその字が読めません。
今後のアップデートで画質がクリアになる可能性もあるので期待ですね。

Pico4 enterpriseも観測してみました。
Meta Quest Proよりも若干画質が良いですが、
現実空間が奥行方向のジオがあっていなく、物体があった場合にその物体の立体感もありません。
その空間にずっといると気持ちが悪くなります。。

カラーパススルーでもしアプリを作成しようとしている開発者さんがいらっしゃいましたら、
若干画質悪くてもMeta Quest Proを選んだ方がいいと思います。

 

 

6.アイトラッキング・フェイシャルトラッキングがついている。

Meta Quest Proは、新たにアイトラッキング・フェイシャルトラッキング機能がつかえます!!
ただし、今は「Horizon Work Rooms」のアプリ上だけの話。

今後のアップデートで開発者にも開放し、どんどん他のアプリにその機能が搭載されてほしいですね。

Pico4 enterpriseもアイトラッキング・フェイシャルトラッキングが搭載されてます。
こちらの方がなぞが多いですが、SDKが提供されているか等調査して分かったらこちらに追記しますね。

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